看護師として多くのお宅に訪問する中で、ペットちゃんに関する多くの質問を受ける機会がありました。
そういった質問に答えることができるように、多くの書籍を読んだり、知り合いの獣医さんの話を実際に聞くことで知識・経験を深めてきました。
one’s LIFEでは私がこれまで培ってきた知識・経験を元に、ペットちゃんが少しでも幸せに暮らすことができるための情報をご紹介していきます。
定期的な愛犬のケアは、健康な体を保つためにとても大切なことです。
また直接、愛犬の体に触れる機会が増えるため、些細な変化や、異常にも気づきやすくなるんです。
とはいえ、愛犬の些細な変化や異常に気づいてあげるためには、最低限の病気に対する知識も必要になります。
そこでこの記事では、愛犬のケア方法や注意点、病気のサインを見つける方法などについて解説してきます。
目次
愛犬のケア【体に触れる】
愛犬のケアをするためには、体を触るという行為に、少しずつ慣れてもらう必要があります。
体に触れるという行為に慣れてもらうためには、まずは以下の3つからはじめていきます。
- 背中から触れる
- 正面からでなく、横から触れる
- 手の甲で優しく触れる
愛犬のケア【脚・お腹・お尻に触れる】
愛犬が体に触れるとういう行為に慣れてきたら、脚・お腹・お尻にも触れていきます。
とくに前脚は、犬が生きる上でとても重要な部分であるため、触れることを極端に嫌がる傾向があります。
最初のうちはエサを持った状態で、手の甲を軽く触れることからはじめていきましょう。
最終的には、以下のような触れ方をしても嫌がらない、信頼関係を築くのが目標です。
- 脚:前脚と後脚をつかむことができる
- お尻:尻尾と肛門周囲を触れることができる
- お腹:仰向けにして触れることができる
愛犬のケア「脚に関連した病気」
愛犬が脚に触れられるのを嫌がる場合は、以下のような病気に注意する必要があります。
- 椎間板ヘルニア
- 股関節形成不全
犬の病気「椎間板ヘルニア」
椎間板ヘルニアとは、椎間板の変形により脊髄が圧迫されさまざまな麻痺症状を起こす病気です。
脚を触らしてくれなくなる、歩き方に違和感がある、排泄時にふらつきがあるなどの変化が起こる場合があります。
犬の病気「股関節形成不全」
股関節形成不全とは、寛骨という骨が変形して、股関節が外れやすくなる病気です。
脚を触らしてくれなくなる、脚を上げるのが難しくなる、立ち上がるのに時間がかかるなどの変化が起こります。
愛犬のケア【顔に触れる】
体を触れることに抵抗感がなくってきたら、顔周辺を触れていきます。
顔は、犬の急所があるため、体の中でもとくに嫌がる部分なので慎重に進めていきます。
顔を触れるときには、以下の方法がオススメです。
- おやつを顔の前にもっていき、顔を軽く触れる
- 顔を触れさせてくれたら、ご褒美としておやつを与える
この2つの行為を繰り返していくと、触れる時間と場所が徐々に増えていきます。
最終的には、以下のような触れ方をしても嫌がらない、信頼関係を築くのが目標です。
- 急所であるマズル(目元から鼻先の部分)をつかむことができる
- 両手で顔を持てる
- 口の中に指を入れても嫌がらない
- 耳と耳の中を触れても嫌がらない
愛犬のケア【歯磨き】
歯磨きは、歯周病を防ぎ、健康な歯を保ち続けるための大切なケアです。
歯磨きをするときは、まずは「ガーゼ」を指に巻いて歯をキレイにします。
歯をキレイにすることに慣れてきたら、歯ブラシを使用します。
歯ブラシを使用するときは、以下の方法で、歯ブラシが口の中に入る感触に少しずつ慣れてもらいましょう。
- 歯ブラシにおやつを乗せて、口を開いてもらう
- 口が開いたところを見計らい、歯ブラシを口の中に入れる
愛犬の病気「歯周病」
歯周病とは、歯に付着した歯垢や歯石の細菌により歯肉に炎症が起こってしまう病気で、3歳以上の約8割が歯周病にかかっていると言われています。
歯周病になると、口臭がきつくなる、歯の変色がしてしまう、歯茎が赤く腫れてしまう、歯茎から出血してしまう、食事量が減ってしまうなどの変化が起こる場合があります。
愛犬のケア【爪切り】
爪が長いままだと、以下のような悪影響が出てしまいます。
- 歩くときに不自然な姿勢になり、関節に負担をかけてしまう
- 肉球に爪が食い込んで痛みを伴ってしまう
このような状態を防ぐためには、1ヶ月に1回は爪の長さを確認して、爪を切ってあげる必要があります。
犬の爪には血管が通っているため、爪を切るときは出血に注意しましょう。
- 白い爪の場合:横から見ると血管の位置がわかる
- 黒い爪の場合:血管が見えないため、少しずつ爪を切っていく
愛犬のケア【目の掃除】
目は感染を起こしやすい、デリケートな部分です。
とくに、目やにを放っておくと、感染症を起こす危険があるため、すぐに拭き取ってあげることが大切です。
目やにが固まって拭き取れない場合は、人肌に温めた精製水を目に垂らして、優しくコットンで拭いてあげましょう。
常に目やにが出ている、目やにの量が多いときは、念のため獣医に診てもらいましょう。
愛犬のケア【耳の掃除】
耳は、一番外側から順番に「耳介」「耳道」「鼓膜」「内耳」という構造になっています。
とくに、耳介には耳垢が溜まりやすく、放っておくと細菌が繁殖して耳道に炎症を起こす場合があります。
また、耳が垂れている犬種の場合は、耳の中が蒸れやすく外耳炎になりやすいと言われています。
このような耳の炎症を防いであげるためには、定期的に耳道の掃除をしてあげる必要があります。
- 人肌に温めたイヤークリーナーを脱脂綿にしみこませる
- 脱脂綿をつかって、イヤークリーナーを耳に流し込む(頭を振るまで)
- イヤークリーナーを耳全体に行き渡らせる
- 残ったイヤークリーナーを脱脂綿で拭き取れば終了
愛犬のケア【ブラッシング】
ブラッシングには、以下の5つの目的があります。
- 皮膚を清潔に保つ
- 健康状態の観察
- 血行を促進し、新陳代謝を高める
- 絆を強くする
- しこりの有無を確認する
とくに、見た目ではわかりにくい抜け毛をそのままにしておくと、皮膚炎の原因になったりノミやダニが繁殖しやすくなってしまうため、1週間に1回程度はブラッシングしてあげることが大切です。
ブラッシング「方法」
ブラッシングの方法は、毛の種類によって異なります。
毛が長い犬種の場合
スリッカーブラシとコームを使用します。
スリッカーブラシを使用するときは、スリッカーブラシを軽く浮かして、直接皮膚にあてないようして皮膚と並行に動かすようにします。
顔をブラッシングするときには、目を傷つけないように注意してください。
また毛玉がある場合は、以下のようにブラッシングすると皮膚への負担が減ります。
- 皮膚が引っ張られないよう毛玉の根元を押さえる
- スリッカーブラシでほぐす
- コームでとかす
ダブルコートの犬種の場合
ダブルコートの犬種の場合は、被毛が上毛と下毛の二重構造になっているため、以下のようにブラッシングします。
- 片手で毛をかきあげる
- もう一方の手でブラシをかける
スリッカーブラシで全身のブラッシングができたら、最後にムダ毛処理ブラシで死毛を取り除いてあげましょう。
愛犬の病気「悪性腫瘍」
悪性腫瘍とは、体の至る所に発生する病気です。
食欲の低下や体重の減少などの症状のほかに、痙攣が起こったり、しこりができる場合があります。
体の表面に悪性腫瘍ができた場合は、ブラッシングやスキンシップなどでしこりが発見できる場合があります。
愛犬のケア【肉球】
通常、肉球は汗をかくことで、潤いと適度な弾力を保っています。
しかし、加齢などで代謝が低下すると、肉球が乾燥・角質化して肉球が傷つきやすくなってしまいます。
傷ついた肉球をそのままにしておくと、最悪の場合、傷口から感染症を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要です。
そのようなトラブルを防ぐためには、1週間に1回程度、保湿ケアをしてあげることが大切です。
肉球ケア「保湿ケア」
保湿ケアでオススメしたいのが、愛犬の皮膚トラブルを健やかにガードしてくれる無添加ペット用化粧水「アヴァンス」です。
アヴァンスには、肌を健やかに導く温泉藻類RG92という成分や、特別な保湿成分である温泉酵母が配合されています。
アヴァンスの使い方は簡単!
乾燥気味の肉球に直接スプレーして自然乾燥させるだけでも、予防ケアとして役立ちます。
そんなアヴァンスですが、今ならお試しミニボトル(30ml)が1,000円(税込)で購入することができるんです。
まずは、お試しミニボトルで、愛犬の肉球ケアをしてあげましょう。
まとめ
また直接、愛犬の体に触れる機会が増えるため、些細な変化や、異常にも気づきやすくなるんです。
愛犬に健康で長生きしてもらうためにも、定期的なケアを行ってあげましょう。