看護師として多くのお宅に訪問する中で、ペットちゃんに関する多くの質問を受ける機会がありました。
そういった質問に答えることができるように、多くの書籍を読んだり、知り合いの獣医さんの話を実際に聞くことで知識・経験を深めてきました。
one’s LIFEでは私がこれまで培ってきた知識・経験を元に、ペットちゃんが少しでも幸せに暮らすことができるための情報をご紹介していきます。
愛犬に長生きしてもらうためには、病気の早期発見が重要です。
そのためには、日常的に愛犬の体調をチェックし、些細な変化を見逃さないようにする必要があります。
そこでこの記事では、犬がなりやすい病気と症状についてご紹介します。
犬の病気【全身チェックが重要】
病気の早期発見をするためには、日常的な全身のチェックと、年に1回の定期検診が大切です。
犬の病気「目のチェック」
- 目ヤニの量が多くないか
- 黒目が白く濁ってないか
- 目が乾燥していないか
犬の病気「耳・鼻のチェック」
- 耳垢が溜まっていないか、異臭がしないか
- 鼻が乾燥していないか
- 鼻水がでていないか、つまっていないか
犬の病気「口のチェック」
- 口が臭くないか
- 歯石が溜まっていないか
- 歯茎が赤く腫れていないか
犬の病気「体のチェック」
- 脱毛している箇所はないか
- 皮膚トラブルはないか
- 肛門部のトラブルはないか
- 体のどこかにしこりがないか
犬の病気「日常生活のチェック」
- 排便や排尿の回数に変化はないか
- 便はしっかりと出ているか
- 歩き方に違和感はないか
- 散歩を嫌がる素振りがないか
- 食欲や水分摂取量が落ちていないか
尿の異常
体調の変化は、尿にもにも現れます。
以下のような症状が、数日続くようなら獣医にみてもらいましょう。
尿が赤い | 出血している可能性がある |
排尿の回数が多い | 膀胱炎の可能性がある |
尿が濁っているる・悪臭がする | 細菌の繁殖の可能性がある |
犬の病気「定期検診」
病気の早期発見・早期治療をするためには、毎日の健康チェック以外に、年に1回は定期検診は受けるようにしましょう。
定期検診では、以下のような検査を受けることができます。(一例)
触診 | 歯のチェック |
血液・尿・便の検査 | CT検査 |
エコー検査 | レントゲン |
超音波検査 | 内分泌検査 |
犬の病気【なりやすい病気と症状・サイン】
ここでは、愛犬がなりやすい病気とそれに伴う症状やサインについて解説していきます。
犬の病気と症状・サイン「白内障」
白内障は、黒目が白く濁る病気で治療せずにいると、失明する可能性が高い病気ですが、命に危険がある病気ではありません。
治療には、目薬と手術の2つの方法があります。
手術は、白内障を治すことができますが、全身麻酔が必要になるためリスクが高い方法になります。
目薬は、進行を遅らせることしかできませんが、手術に比べて格段にリスクが少ない方法になります。
その他の目の異常
目の異常は白内障以外にも、以下のようなものがあります。
感染症 | 黄色い目やにが出てくる |
肝機能障害 | 白目が黄色くなっている |
ものもらい | まぶたの形が変形している |
愛犬の目に違和感を感じたときは、上記のような症状がないかチェックし、目の異常を見つけた場合は獣医にみてもらいましょう。
犬の病気と症状・サイン「変形性脊椎症」
変形性脊椎症とは、加齢や外傷により椎骨が変形することにより起こる病気です。
椎骨が変形することにより、神経が圧迫されてしまうため、最悪の場合、寝たきりの状態になってしまうこともあります。
変形性脊椎症になると、
- 変な歩き方をする
- 散歩を嫌がる
- なかなか立ち上がれない
- うまくトイレができない
などの症状が現れる場合があります。
犬の病気と症状・サイン「糖尿病」
糖尿病とは、血糖を下げてくれるインスリンというホルモンが減少してしまう病気で、1度発症してしまうと完治できないという厄介な点があります。
糖尿病は肥満犬に多い病気で、
- 水を飲む回数・量が増える
- おしっこの回数・量が増える
- 体重が急激に減少する
などの症状が現れる場合があります。
犬の病気と症状・サイン「クッシング症候群」
クッシング症候群とは、副腎から分泌されるホルモンが過剰になる病気です。
副腎や脳下垂体の腫瘍やステロイド剤による副作用が主な原因になり、糖尿病も併発する恐れがあります。
クッシング症候群になると、
- おしっこの回数が増える
- 食べる量が増えていないのに太ってしまう
- 毛が抜けてしまう
などの症状が現れることがあります。
犬の病気と症状・サイン「慢性肝炎」
慢性肝炎とは、細菌感染や食生活などさまざまな理由により、肝臓に慢性的な炎症が起こってしまう病気です。
症状に気付きにくいため、最悪の場合、手遅れになってしまうことがあります。
慢性肝炎になると、
- 食べる量が減る
- おしっこの色が濃くなる
- 活気がなくなる
などの症状が現れることがあります。
犬の病気と症状・サイン「膵炎」
膵炎とは、膵液が過剰に分泌されることで、膵臓が炎症を起こしてしまう病気です。
肥満犬に多くみられるため、肥満にならない習慣をつくることが重要です。
膵炎になると、
- 食欲がなくなる
- 下痢や嘔吐をする
- 皮膚を痒がる
- 湿疹ができる
などの症状が現れることがあります。
犬の病気と症状・サイン「皮膚病」
皮膚の病気には、以下のようなものがあります。
- 皮膚病
- アレルギー性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- 真菌性・細菌性皮膚炎
- 内分泌疾患
頻繁に体をかく場合は、皮膚病やアレルギー性皮膚炎が考えられます。
体をかき続けると皮膚が傷つき出血や化膿を引き起こす危険があるため、獣医に相談しましょう。
湿疹への対策
湿疹は、高温多湿の季節や虫刺され、アレルギーなどさまざまな原因で起こるため、原因に沿った対策が必要がなります。
- エアコンで温度と湿度をコントロールする
- 被毛が長い犬種の場合は、被毛を短くカットする
- 山や川、海などにいくときには、虫対策をする
- ノミやダニがいないか確認し、発見した場合は駆除する
犬の病気と症状・サイン「歯肉炎・歯槽膿漏」
歯肉炎・歯槽膿漏が進行すると口臭がきつくなり、最悪の場合、歯が抜けてしまう危険があります。
歯肉炎・歯槽膿漏を予防するためには、定期的に歯磨きを行い、歯石を取り除いてあげる必要があります。
犬の病気と症状・サイン「椎間板ヘルニア」
椎間板ヘルニアは、胴長短足の犬や、肥満犬がなりやすい病気です。
椎間板ヘルニアを発症すると、
- 後ろ足に力が入らず後方にへたり込んでしまう
- 足首を使って歩いている(後ろ足)
- 後ろ足を前に投げ出して座る
など後ろ足に症状が現れます。
これらの症状放置しておくと、下半身麻痺を引き起こす危険があるため、すぐに獣医に相談しましょう。
犬の病気と症状・サイン「ガン」
ガンは犬の死亡原因の1位で、全体の7割のガンが皮膚の表面から確認できます。
そのため、毎日の健康チェックは、ガンの早期発見にとても重要な役割をもちます。
毎日の健康チェックでは、以下のことを観察するようにしましょう。
口 | できものの有無 |
耳・鼻 | できものの有無 |
脚 | できものの有無、動きに違和感がないか |
お腹 | 痛みの有無、腫れの有無 |
尿 | においや色の確認 |
便 | 下痢の有無、血便の有無 |
皮膚 | できものの有無 |
呼吸 | 咳の有無 |
食欲 | 食事量の確認 |
予防することができるガン
ガンの中には、去勢・避妊手術をすることで完全に予防することができるガンもあります。
去勢・避妊手術で予防できるガンは、乳腺腫瘍・子宮ガン・卵巣ガン・前立腺ガン・睾丸ガンなどになります。
ガンの治療方法
愛犬がガンになってしまった場合には、主に4つの治療方法があります。
手術 | ガンを取り除く方法 |
化学療法 | 抗がん剤を用いる方法 |
放射線療法 | ガンに放射線を照射する方法 |
緩和ケア | 痛み止めなどを使い苦痛を和らげる方法 |
治療の方法は、愛犬の年齢やガンの種類、進行具合などで異なります。
比較的発見しやすいガン
以下のガンは、毎日の健康チェックで、比較的発見しやすいガンになります。
- 乳腺腫瘍:メス犬の乳腺に、しこりができるのが特徴
- 肥満細胞腫:皮膚に、ほくろやイボができるのが特徴
- 扁平上皮ガン:目や唇、肉球などにできるのが特徴
とくに悪性のガンの場合は、命の危険に関わることになります。
そういったガンを早期発見するためにも、年に1回は定期検診を受けるようにしましょう。
愛犬の病気【ペット保険の加入を検討する】
ペット保険が必要な理由は、主に3つあります。
- 高額な医療費に備えるため
- 愛犬を救うため
- 異常の早期発見をするため
愛犬はさまざまな病気のリスクに晒されていますが、公的な保険制度がないため、病院でかかった医療費はすべてあなたが負担することになります。
ペットの医療費の一例
入院(1日) | 2,500円〜4,000円前後 |
不妊治療 | 15,000円〜25,000円 |
骨折治療 | 40.000円前後 |
健康診断 | 数千円〜数万円 |
手術 | 数万円〜数百万円 |
抗がん剤(1回) | 2万円前後 |
ペット保険には、さまざまなものがありますが、とくにオススメなのが、「保険スクエアbang!ペット保険」です。
ペット保険【保険スクエアbang!ペット保険とは?】
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- 「資料一括請求スタート」をクリックする
- 入力フォームの入力をする
- 「ご利用規約に同意の上、資料を一括請求する」をクリックする
まとめ
そのためには、日常的に愛犬の体調をチェックし、些細な変化を見逃さないようにする必要があります。
また、病気やケガの備えとして、ペットの保険に入っておくことも重要なことです。