看護師として多くのお宅に訪問する中で、ペットちゃんに関する多くの質問を受ける機会がありました。
そういった質問に答えることができるように、多くの書籍を読んだり、知り合いの獣医さんの話を実際に聞くことで知識・経験を深めてきました。
one’s LIFEでは私がこれまで培ってきた知識・経験を元に、ペットちゃんが少しでも幸せに暮らすことができるための情報をご紹介していきます。
小型犬なら11歳、大型犬なら8歳になると、人間でいう60歳相当になり老化のきざしがみえてきます。
そういった老化現象を少しでも遅らせるためには、毎日のケアや、老犬の特徴を知ることがとても大切になります。
そこでこの記事では、老犬のケア方法や、老犬に起こる変化についてご紹介していきます。
目次
老犬のケア【生活リズム】
老化現象を少しでも遅らせるためには、以下の3つの意識した生活リズムが大切になります。
- 生活に適度な刺激を与える
- 体力や筋力を維持する
- 触れ合いや、コミュニケーションの時間をつくる
これら3つの生活リズムを実行するためには、以下のように、1日の大まかなスケジュールを作成します。
- 22〜6時:睡眠
- 6〜7時:散歩と食事
- 7〜18時:自由時間
- 18〜19時:散歩と食事
- 19〜22時:一緒に遊ぶ
スケジュールを作るときには、食べる・遊ぶ(運動)・眠るの3つの軸から構成していくとよいでしょう。
とくに、毎日の起床時間を同じにすると、体内時計のリズムを保つことができます。
老犬のケア【老化を遅らせる5つのポイント】
老化を遅らせるためポイントには、5つのポイントを意識する必要があります。
- 目を見て話しかける時間を増やす
- 遊ぶ時間を増やす
- 大げさなほど褒めてあげる
- ときどきサプライズをしてあげる
- 優しく触れる時間を増やす
遊びに関しては、室外だけでなく室内でできる遊びも用意してあげます。
オススメなのは、どちらかの手におやつをもって、愛犬に当ててもらうおやつ当てゲームです。
老犬のケア【ストレッチ】
老犬になると、十分な伸びができず関節や筋肉が硬くなり、ケガをしやすくなってしまいます。
ストレッチは、関節や筋肉をほぐす効果があるため老犬にオススメの方法ですが、ムリに行うとケガの原因になってしまうので注意が必要です。
ストレッチの方法
とくに、背中の筋肉(広背筋)が硬くなってしまうと、前足が動かしにくくなってしまいます。
そのため、ストレッチを行うときは、背中の筋肉を伸ばしてあげるのが効果的です。
- 仰向けに抱える
- 前足を上げながら少しずつ、後ろに反る
老犬のケア【健康状態を把握する】
老犬のケアでは、体温と体重の平均値を知ることです。
体温測定の方法
体温の平均を把握しておくことで、些細な異変にも気づきやすくなります。
体温測定ですが、耳で測るタイプと肛門で測るタイプがあるので、使いやすいほうを選びましょう。
体温の平均を把握するためには、毎日同じ時間に測定することが重要です。
体重測定の方法
体重測定は、以下の方法で月に1度行います。
- 犬を抱き抱えて体重計にのる
- 自分の体重から差し引く
やせすぎも、太り過ぎも健康によくないため、理想の体重になるように調整してあげましょう。
老犬のケア【かかりつけ医をつくる】
かかりつけ医がいれば、もしものときにすぐに対応できるだけなく、愛犬の些細な変化にもすぐに気づくことができます。
「良いかかりつけ医」を見つける方法
一番重要なのは、「説明と同意」をしっかりと行ってくれるかかりつけ医を見つけることがです。
- 愛犬の状態を、あなたにわかる言葉でしっかりと説明してくれる
- 愛犬の治療法や、処方された薬についてしっかりと説明してくれる
- あなたの疑問や不安に対して、しっかりと答えてくれる
- あなたの同意を得てから、治療を行ってくれる
老犬のケア【老犬に起こる変化】
老犬になると、心臓や内臓など全身の機能が低下していきます。
それに伴い、愛犬にはさまざまな変化が現れてきます。
老犬に起こる変化「散歩が大変になる」
心臓の機能が低下すると、以下のような症状が現れるため、若い頃に比べて散歩が大変になってきます。
- 座り込んでしまう
- 起き上がれなくなる
- すぐに息切れを起こす
- 頻繁に咳をする
- むくんでしまう
老犬に起こる変化「多飲多尿、下痢・便秘、嘔吐」
老犬になると、内臓の機能低下により、以下のような症状が現れることがあります。
多飲・多尿 | 腎臓の機能低下の可能性がある |
下痢・便秘 | 腸の機能低下の可能性がある |
嘔吐 | 胃の機能低下の可能性がある |
これらの症状が続く場合は、獣医さんに見てもらいましょう。
老犬に起こる変化「歩けなくなる」
老犬になると、骨と関節の機能低下により以下の症状が現れ、最悪の場合、歩けなくなってしまうことがあります。
骨密度の低下 | 骨折しやすくなる |
関節の変形 | 不自然な歩き方になる |
背骨の変形 | 最悪の場合、歩くことができなくなる |
関節や筋力の機能が低下 | 脱臼しやすくなる・靭帯が切れやすくなる |
補助具の価格は、メーカーによって異なりますが、2〜10万円前後が相場になります。
ペット保険の中には、補助具の費用を負担してくれるものがあります。
老犬のケア【ペット保険に加入する】
このように老犬になると、全身の機能が低下するため、さまざまな病気のリスクにさられてしまいます。
たとえば、骨折や関節の変形などにより歩くことが困難になってしまった場合には、治療や補助器具が必要になります。
- 骨折の治療 4万円前後
- 補助器具の費用 一般的に2〜10万円前後
それ以外にも、悪性腫瘍が見つかった場合には、手術や抗がん剤治療、放射線治療、緩和ケアなどの治療を選択することになります。
こうした治療には多額の費用がかかり、1ヶ月で30万円近くになることもあります。
ペット保険「保険の種類」
ペット保険には、さまざまな種類の保険があります。
通院保険
- 治療費の一部を負担してくれる保険
入院保険
- 入院した時の費用の一部を負担してくれる保険
手術保険
- もっとも高額になる手術の費用の一部を負担してくれる保険
ガン手術保険
- 通院保険と手術保険の特約としてつけられる保険
死亡保険
- 愛犬が死亡した際に見舞金が支払われる保険
葬祭保険
- お葬式の費用の一部を負担してくれる保険
賠償保険
- 愛犬が人にケガをさせてしまったり物を壊してしまったときの保険
ペット保険「医療保険の内容」
医療保障とは、医療費の一部、または全額を保障してくれるものです。
通院・入院・手術保険などがそれに当たりますが、医療保障の内容は保険会社によって異なります。
医療保障は、大きく分けて以下の3つの種類があります。
- 定率保障
- 定額保障
- 実費保障
定率保障
- 多くのペット保険で採用されているもの
- 5〜7割の医療費を保障してくれる
- 3〜5割が自己負担
定額保障
- 一定の金額を保障してくれる
- 医療費の金額は関係ない
- 医療費が1万円かかっても、保障内容が3000円の場合は3000円しか支払われない
実費保障
- 契約で決められた金額を保障してくれる
- 契約内容が7000円の場合は、医療費が7000円まで保証される
- 7000円以上の医療費がかかった場合は、差額分は自己負担になる
老犬のケア【ペット保険が必要な理由】
ペット保険が必要な理由は、主に3つあります。
- 高額な医療費に備えるため
- 愛犬を救うため
- 異常の早期発見をするため
愛犬はさまざまな病気のリスクに晒されていますが、公的な保険制度がないため、病院でかかった医療費はすべてあなたが負担することになります。
ペットの医療費の一例
入院(1日) | 2,500円〜4,000円前後 |
不妊治療 | 15,000円〜25,000円 |
骨折治療 | 40.000円前後 |
健康診断 | 数千円〜数万円 |
手術 | 数万円〜数百万円 |
抗がん剤(1回) | 2万円前後 |
ペット保険には、さまざまなものがありますが、とくにオススメなのが「保険スクエアbang!ペット保険」です。
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まとめ
そういった老化現象を少しでも遅らせるためには、毎日のケアや、老犬の特徴を知ることがとても大切になります。
また、ペット保険に加入しておけば、もしものときに十分な治療を受けさせてあげることができます。