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介護というのは、終わりが見えない行為であるため、全力で行わず程よく力を抜いておこなうことが重要です。
なぜなら、終わりが見えない行為に全力で取り組んでいると、心身ともに疲弊して愛犬・飼い主どちらにとっても幸せとは言えない状況に陥ってしまうからです。
また犬の介護をする上では、家族のサポートも欠かせません。
なぜなら介護疲れやストレスで家族関係に軋轢が生まれてしまうと、最悪の場合、愛犬の介護が不可能な状態になってしまう恐れがあるからです。
そこでこの記事では、愛犬の介護疲れやストレスの対処法や、家族関係を円満にする方法などをご紹介していきたいと思います。
目次
犬の介護【心の準備が重要だけど…】
愛犬の寿命は人間よりはるかに短いです。
そのため犬を飼うと決めた日から、愛犬の介護・看取りをする心の準備が必要になります。
しかし多くの場合、心の準備ができないまま愛犬の介護に突入してしまい、日々介護に追われる生活になってしまいます。
そうなった場合に注意しなければいけないのが、介護疲れやストレスです。
犬の介護【介護疲れやストレスによる症状】
愛犬の介護で大事なのは、全力で行わず程よく力を抜くことです。
とはいえはじめての介護では、日々の介護に精一杯になってしまい、介護疲れやストレスが溜まっていってしまいます。
そこで重要なのが、介護疲れやストレスを自覚し、そのときに応じた対処をしていくことです。
とくに、以下のような症状には注意が必要です。
「寝不足」
愛犬の介護疲れやストレスでとくに多く見られるのが、寝不足です。
寝不足になる原因としては、なかなか寝付けなかったり、眠りが浅く満足のいく睡眠が取れないなどがあります。
いずれの場合も、ぐっすり眠れた感じがせず、すっきり感を得られないなどの症状があらわれます。
「倦怠感・食欲不振」
寝不足についで、多く見られるのが倦怠感と食欲不振です。
ここでいう倦怠感とは、とくに何かをしたわけではないのに、常に疲れや体のだるさを感じることを言います。
また食欲不振の原因としては、食べることに楽しさを感じなくなったり、おいしさを感じなくなるなどがあります。
場合によっては、食事量が減り著しく体重が減ってしまうことがあります。
「気分の落ち込み(ノイローゼ)」
気分が落ち込んでいるときには、以下のようなことが起こります。
- あらゆることに対してのやる気が失われる
- 人に会ったり、話したりする気持ちになれない
- あらゆることに関心がなくなり、一人でいる時間が増える
- 仕事に集中できず、些細なミスが増えてしまう
「不安感」
介護に対する不安や、愛犬の死に対する不安以外にも、漠然とした不安に襲われることもあります。
不安に対する解決策や不安を吐き出せる環境があればいいのですが、不安を抱え込み不安感が大きくなると発作のような症状が現れることがあります。
「怒り・無関心」
介護疲れやストレスがたまると、普段気にもならない些細なことに対して怒りを覚えるようになってしまいます。
その怒りは愛犬に対しても向けられるようになり、それと同時に怒りを覚えた自分に対して罪悪感を感じてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
犬の介護【介護疲れやストレスの対処法】
介護疲れやストレスにより、上記のような症状が現れた場合は、症状が悪化する前に専門家に相談するようにしましょう。
それと同時に、物事をポジティブに考えことができる思考つくっていきます。
「うまくいったことを考える」
介護疲れやストレスによる症状が悪化する原因の一つは、ネガティブなことばかりを考えてしまうことにあります。
実際、ネガティブなことばかりを考えてしまうと、不安感や抑うつ感が増してしまうきっかけをつくってしまうという悪循環をつくってしまいます。
なぜならポジティブな考えを認識することで、ポジティブな考えを増幅されることができると言われているからです。
うまくいったこと(ポジティブなこと)を考える方法
うまくいったこと(ポジティブなこと)を考える方法として効果的なのが、その日にうまくいったことを書き出すということです。
タイミングはいつでもいいのですが、必ず10分程度のまとまった時間を確保できるタイミングで行うようにします。
その10分の間に、うまくいったこと(ボジティブな考え)を3つ程度、ノートやパソコン、メモ帳などに書き出します。
このようにうまくいったこと(ポジティブな考え)を意図的に感じ、気付くことはネガティブな思考から抜け出すきっかけになります。
「ゆっくり過ごす時間を作る」
ポジティブな考えは、日常の過ごし方でも増やすことができます。
そのために必要なのが、10分という時間です。
この10分という時間の中で、あなたにとって心地よいと感じることを、じっくりと楽しむことが重要です。
しかし愛犬との残された時間を有意義に過ごすためにも、この10分という時間がとても重要なものになるんです。
10分の使い方
10分の使い方にとくに決まりはありません。
ゆっくりとお茶をする時間にしてもいいですし、愛犬のそばに寄り添う時間にしてもいいです。
重要なのは、あなたの心身の健康を少しでも取り戻すために、時間を使うことです。
なぜなら愛犬にとって、飼い主であるあなたが元気で幸せであることが、とても重要なことであるからです。
犬の介護【家族関係を良好にする方法】
愛犬の介護は、家族で協力して行うことが理想的です。
しかし実際問題、家に長くいる人が愛犬の介護を背負いこむことになってしまいます。
そのような状態が長く続くと、介護疲れやストレスにより家族間での軋轢が生まれ、家族間の良好な関係が破綻してしまう危険があるんです。
このような事態を防ぐためには、家族間でのコミュニーケーションが重要になります。
「ポジティブなコミュニケーションをとる」
家族間の関係を良好にするためには、ポジティブなコミュニーケーションをとることが大切です。*積極的建設的コミュニケーション
- 家族の話に関心を持ち、腰を据えて話を聞く
- とくにポジティブな話について、具体的なことを教えてもらう
- ポジティブな出来事を家族と共有する
このようにポジティブな出来事を家族間で共有すると、いい出来事があったらまた報告しようという気持ちになりやすくなり、一緒に過ごす時間が増えていきます。
また会話をする時間が増えれば増えるほど、共通の話題も増える家族間の絆も強くなっていきます。
まずは少ない時間からでもいいので、家族と腰を据えて話す時間を確保するようにしましょう。
積極的建設的コミュニケーション
相手のよい出来事に興味関心を持ち、その話をもっと教えて欲しいと積極的に相手に伝える。
その出来事について興味関心をもつことで、さまざまな質問が生まれ、相手によい出来事の詳細を言ってもらうことができる。
これを繰り返すことで、相手のよい出来事についてより詳しく知ることができ、相手ももっと話したいと思う。
犬の介護【まとめ】
毎日の生活や愛犬の介護で、日々を追われていると思いますが、1日のどこからでポジティブな考えを作る時間を自分のために作ってあげましょう。
また介護の負担を一人で背負わないためにも、円滑な家族関係を築くための時間を作るようにしましょう。
最初は難しいかもしれませんが、諦めず少しずつ続けていくことが重要です。